前回のエントリーで質問させていただいた目数表の方向ですが、どうも「上から下」派と「下から上」派の二つがあるようです。(メールをお寄せいただいた方々、ありがとうございました。) 実際、本等を見てみても図案によって違っていたりとするようです。
そこで、いろいろな本に載っている図案と目数表を見比べてみた結果、以下の様な結論になりそうです。
まず、以下のような図案を考えます。
目数表を、元の図案の上から下へスキャンして作ると、以下のようになります。
この目数表の利点は、元の図案と上下関係が一致することです。
この表を元に1段目から順番に編むと、以下のように上下逆さまになってしまいます。
出来上がったものが裏表どちらでもいいのなら上下ひっくり返せば(裏返す)いいのですが...。
回転して上下をあわせると今度は左右反対になります。
なので、この目数表の場合は、実際に使う時は段番号7から上に向かって読まなければなりません。しかし、目数表が複数ページにわたるような場合使いにくそうです。
さて、目数表を、元の図案の下から上へスキャンして作ると、以下のようになります。
これだと、実際に使う時に目数表の上から下へ読んでいけば、出来上がりは元の図案のとおりになります。
ということで、「目数表の生成は、元の図案の下から上へスキャンして作ると、織る際に上から下へ読めば良いので自然である。」というのが正しいような気がします。
もっとも、上下左右対称だったり、どちらでもかまわないような図案なんかだと、どちらの出力でも出来上がりには差はなさそうですね。
今回のリリースでは、一応印刷のオプションとして選べるようにしたいと思います。