さて、前回からかなり時間が経ってしまいましたが、最後に、図案の色合わせについて説明します。
KG-Chartの図案からの変換機能では、元の画像を減色処理した後、指定したパレットの色に自動的に置換えが行われます。
ここで、問題なのは、必ずしもパレットの各色が実物の糸の色と一致しているとは限らないということです。
変換後の画像がスクリーン上できれいに見えても、実際に指定された糸で刺してみると、スクリーンで表示されている色とは異なった色合いで出来上がってしまいます。(このあたりの詳細はまた別のエントリーで書きたいと思います。)
ともかく、生成された色一覧の各色を、実際の糸の色がどうか確認して、より良い糸に置き換える必要があります。
これは、元の写真。
以下の図案は、前回までの処理を行った状態の図案です。スクリーン上ではきれいな図案ですが、実際の糸の色はこのような色にはなりません。
一色ごとに実際の糸の色を確認して、より元の色に近いものに置き換えたも図案は、以下の様になります。
スクリーン上では一見色がおかしく見えますが、実際の糸の色は元の写真の色に近くなります。
また、この過程で、似たような色はさらに統合されて、最終的な色数も少なくなりました。
このように、スクリーン上で見えている図案に惑わされずに、必ず実際の糸の色(もしくはビーズの色)を確認したうえで、必要に応じて置き換える処理は必ず必要になります。
以上、これまでのエントリーを参考に、写真やイラスト等から、自分のオリジナルの図案をぜひ作成してみてください。