スーホの白い馬をよく読む。夜こどもを寝かせるときに絵本を読むのだけど、その時にこどもが選んで持ってくるので。
初めてスーホの白い馬を「これ」と言って持ってきたときは確か夫が読んでいた時だったと思う。夫は「パパこれ読めないから」と読むのを断固拒否(多分一度も読み聞かせていないと思う・・・夫婦して涙もろい)。でもあきらめず何度も持ってきて、「このお話は悲しいから、ママ今は読みたくないの。今度にしない?」とか「長いからもう少しまーくんが大きくなってからにしようね」とか色々試したが全く聞く耳持たず。読んだら泣きそうで嫌だったのだけどかわいそうになり、仕方なく読んだ。案の定白馬が死ぬところで、ここまで泣かなくても良いだろうと思うほどにぼろぼろ涙を流す羽目に。なのに、人の感情なんてどうでも良い2歳半児は平気で「もう一回」。我が子ながらむごい。
自分の過剰な繊細さというか軟弱さ?が嫌なのだけど、3歳のこどもに読むのに抵抗がある箇所がある。最近やっと慣れてきて泣かずに読めるようになり余裕がでてきたので、とりあえず暴力の描写(というほどでもないのだけど)は飛ばして読むとか工夫している。白馬が死んでしまうところは迷いつつ、まぁいいかな・・・とそのまま読むことに。
こどもは初めてお話を読んだときから今も、最初から最後までじーっと黙って聞いている。どこまで分かっているのかなぁといつもとても不思議に思う。
この本を「もう一回」と言われると、つらい。長いし。2回目は絵について話したりすることにしてるんだけど、たまに「ちゃんと読んでくれ」と言われる。
何回も同じ絵本を読まされる苦行の利点は、普段しないことができることかな。大人になったら同じ本をそんなにしょっちゅう見ないから。スーホの白い馬は文章も良いけれど、見るたびに絵が素晴らしいなぁと感動する。